地元工務店の社長さんの多くが口にする言葉があります。
「長年やってきたから、数字の感覚は分かってるよ」
「規模が小さいから細かい管理は必要ない」
確かに、現場にも営業にも出ている地元工務店の社長さんは、数字を肌で感じながら経営している部分があります。
しかし、「社長さんだけがわかっている経営」は危険です。
この記事では、あえて数字を「Excel」に落とし込む意味を、工務店経営の視点から分かりやすく解説します。
敢えて、Excelに落とし込む理由
実は、肌感覚経営には「当たる時期」と「外れる時期」があります。
忙しい時には現場に引っ張られ、時間がある時は広告や集客が気になり、経営者の「感覚」はその時々の状況に影響を受けます。
つまり、経営者の肌感覚は安定していないのです。(それが人間です)
多くの工務店で実際に起きているのは、
- 「忙しいから大丈夫だと思っていた」
- 「いつのまにかキャッシュが減っていた」
という「気づいた時には遅い」パターン。
つまり、数字をExcelに書き出すことは感覚のズレをリセットする作業なのです。
事実、工務店の危機は突然ではありません。
危機は、数字の変化から静かに始まっているのです。
たとえば、
- 見込み客が3ヶ月連続で減っている
- 粗利率がじわっと下がっている
- 外注費の支払いが重くなってきている
これは、経験豊富な社長であっても感覚だけでは読み取れません。
しかし、Excelに数字を書き出すことで 変化が目で見える → 先手が打てるという経営判断ができます。
社長だけが分かっていても「チーム」は動けない
スタッフ数名の工務店は、現場・営業・事務が一人に集中するケースも多いです。
社長が感覚で分かっていても、スタッフは「何を優先すべきか」が分かりません。
数字を書き出せば、
- どこに力を入れるか
- どこが弱っているか
- 何から改善すべきか
が全員で共有できるようになります。
会社の規模は関係ありません。
チーム(組織)は「数字」がないと動けません。
「自分しかわからない会社」から卒業する
数字をExcelに入力する行為は、単に管理するためではなく、社長が背負っている経営の見える化でもあります。
数字が見えると
- スタッフが動きやすくなる
- 社長がラクになる
- 経営判断が早くなる
- 仕事の優先順位が明確になる
というメリットが生まれます。
これが、私達が勧める、工務店経営の「仕組み化」「チーム化」の流れです。
まとめ
長い間、培ってこられた工務店経営者としての肌感覚はとても大切です。
しかし、肌感覚だけでは「変化」も「危機」も見落とします。
あえてExcelの表に数字を書くことで、
- 感覚が補正される
- 変化が見える
- 優先順位が明確になる
- キャッシュが読める
- スタッフも動ける
といったメリットが生まれます。
つまり、
数字を書くことは、社長の感覚を正確にし、 会社を守る行為と言えるでしょう。
とは言え、最初から立派すぎる数字管理に時間を取られてしまっては、本末転倒です。
そこで、項目は最小限でも、経営の健康状態をパッと把握できる地元工務店務向け Excel「月次管理表(簡易版)」 を作りました。
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※必要ソフトは、Excel(2007以降)です。
使い方のポイント
※月次管理表は、毎月、コピペして、同じシート内に横並びにしていくのがおススメです。

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