リフォームの営業で成果が出る人と、伸び悩む人の差はどこにあるのか。
私の経験上、大事なのは「生活者目線」と「現場の知識」の2つです。
この2つがあるかないかで、提案の質も、信頼の積み上がり方も大きく変わります。
言葉が上手いとか、感じが良さそうとかではなく、「この会社(営業マン)なら任せられる」と思ってもらえる状態を作れるかどうかが分かれ目です。
生活者目線がないと、単なる「同意」で終わる
一般的に、リフォームの主役は、奥様であることが多いです。
つまり、女性が主役だということは、お客様の不満はかなり具体的になります。
たとえば、
- 「腰をかがめるのが大変」
- 「モノがあふれる」
- 「誰も家事を協力しない」
- 「疲れがたまる」
- 「家族が集まる場所がない」などなど、
現場の改善点は「日常生活の困りごと」として出てくるからです。
ここで大事なのは、ちゃんと「共感」をするということ。
たとえば、「お客様の不満や愚痴」に対し、「そうですよね~」と返すのは簡単ですが、その「そうですよね~」に実感がこもっているか?どうか?によって、お客様の気持ちは大きく変わります。
そもそも「そうですよね~」は、「共感」ではなく、単なる「同意」です。
そこから先の「会話」がなければ、お客様は「所詮、他人事なのよね」という感覚になります。
つまり「同意」ではなく、「共感」するためには、同じ生活者目線がなければなりません。
生活者目線を作るコツは「経験・体験」
生活者目線は、頭で考えるとか、知識として持っておくというよりも、「つい口から出てくる言葉」のことです。
そして、そういう言葉は、経験や体験から生まれるものです。
だからこそ、営業マンが普段から持つべきものは知識だけにとどまりません。
実際の「生活場面」を見る、聞く、感じることがとても大切なのです。
特に今は、男性であっても「女子力」が求められる場面が多いです。
ここを一段上げられると、お客様の反応は以前とは違うものになるでしょう。
現場の知識がある営業は「信頼される提案」ができる
現場の知識がある営業は、当たり前ですが信頼されます。
お客様は「ちゃんと分かっている人」に任せたいからです。
とはいえ、営業職が最初から何でも知っている必要はありません。
むしろ、足りない部分があることは正常です。
重要なのは、知ったかぶりをしないで、学びに行けるかどうかです。
わからないことは、その場で聞く
現場で自分が不安を抱えたまま話を進めると、提案がブレます。
だから
- わからないことは、その場で職人に確認する(後回しにしない)
- 困ったら、その場で相談する
この姿勢が、結果的にお客様への説明の精度を上げます。
職人に「命令する人」ではなく、「仲間として相談する人」になる
お客様に寄り添うことと同じくらい、職人との関係も大事です。
職人には「やれ」と命令するのではなく、「どう進めるのが良いか」と仲間として相談する。
そうすると、現場側も提案に協力的になります。
お客様への言葉にも説得力が増します。
営業の役割は「お施主様と職人との懸け橋」
営業は、お客様と職人の間に立つ仕事です。
だからこそ必要なのは、どちらか一方だけを理解することではありません。
- お施主様には「痛みを分かち合う友人」として相談に乗る
- 職人とは「現場の仲間」として一緒に考える
この2つが揃うと、提案が「相手が納得する形」にまとまっていきます。
現場にはできるだけ顔を出す
懸け橋は、距離が近いほど強くなります。
- 現場にはできるだけ顔を出す
- 職人ともお施主様ともコミュニケーションを取る
これを続けると、現場の実感が営業の言葉に宿っていきます。
すると、お客様は提案を「机上の話」ではなく「自分の家の話」として受け取れるようになります。
今日からできる「行動チェックリスト」
最後に、生活者目線と現場の知識を両方強くするために、今日から着手できることをまとめます。
- 商談の冒頭で「お困りごと」を具体化する質問をする(生活の困りごとを言語化する)
- 「そうですよね」で止めず、必ず「お客様の本意」を見つける
- わからないことが出たら、その場で職人に確認する(後回しにしない)
- 職人には命令ではなく相談の形で聞く(仲間として扱う)
- 現場に顔を出し、職人とお施主様の双方の空気をつかむ
まとめ:信頼される提案は、言葉の上手さではない
リフォーム営業で大事なのは、「同意して終わり」でも「知識があるだけ」でもなく、お客様の「本意」を汲み取り、それをきちんと提案につなげることです。
- 生活者目線で「主役の困りごと」を理解する
- 現場の知識で「実際に進む提案」を作る
- 営業は懸け橋として、友人と仲間の両方の立場で言葉を届ける
こういう営業マンであれば、提案が通るだけでなく、「よく、わかってくれる」「よく、気が付いてくれる」と信頼が積みあがっていきます。

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