工務店チラシはWord(ワード)で無料でデザインできる

効果を出す工務店チラシの作成方法 工務店経営トピックス

工務店の場合、チラシはとても重要です。

なぜなら、スマホをバリバリ使っている人だけが、地元工務店のお客様ではないからです。

ただし、昔のように、デザイナーにデザインしてもらった印刷チラシを、一発勝負で何万部も配るのはとても危険です。

なぜなら、どれだけチラシの効果測定を行ったとしても、もし、その結果が「今一つだった」とすれば、結局、過去に倒産していった工務店と同じ道を歩んでしまう危険性があるからです。

何より、建築コストもどんどん値上がりしていますので、チラシにはできるだけコストをかけず、今の時代に合わせながら、チラシの精度を上げていく工夫が必要です。

そこで、今回は、工務店チラシはWord(ワード)無料でデザインできる!という実験をご覧いただこうと思います。

使うソフトはWord(ワード)のみ!

どんな工務店さんでも、持っているソフトと言えば、Word(ワード)とExcel(エクセル)ではないでしょうか?

Word(ワード)は、あくまでも文書を作成するソフトなのですが、それでもWord(ワード)の中の様々な機能を使えば、デザイン性の高いチラシが作れます。

通常、デザイナーさんはillustratorというソフトを使っていることが多いですが、

  • とにかくコストを抑えつつ
  • 効果の高いチラシをデザインする

のであれば、ぜひ、お持ちのWord(ワード)を活用しましょう。

特に当サイトでは、ニュースレターもWord(ワード)で作成していますので、このニュースレターにWord(ワード)で作ったイベントチラシなどを抱き合わせたりできます。

ただ、問題は、Word(ワード)で、どこまでのチラシが作れるのか?という点ですが、百聞は一見に如かず。
試しに作ってみましたので、ぜひ、ご覧ください。

Word(ワード)で作ったチラシ

Wordの場合、正式な文書というか、かしこまった文書を作成するイメージがありますが、いろいろな機能を上手に使えば、こんなチラシも作れます。

※このチラシは、CanvaのMomoko Kantoさんのデザインを元にさせて頂きながら、Wordでどこまで、作れるのか?という実験で使用させて頂きました。

上のチラシで使ったWord(ワード)の機能は?

ワードアート
・図形や写真の挿入・テキスト追加
・画像のトリミング
・テキストボックス
・タブリーダー

などを組み合わせて作成しています。

Wordで作ったチラシ第2弾

別タイプのチラシも作れます。

上のチラシで使ったWord(ワード)の機能は?

・オンライン画像の挿入
・図形の挿入、塗りつぶし
・テキストボックス
・文字のオプション(余白設定)
・フォントサイズ

などを組み合わせて作成しています。

Wordで工務店のチラシをデザインするメリット

Word(ワード)を使って工務店のチラシをデザインするメリットは、コストが抑えられるだけではありません。

  • 他の文書(ニュースレターも含む)もチラシも作成効率が良くなる
  • ニュースレターとチラシの違いが見えやすくなる
  • トライ&エラーが簡単にできる

それぞれ詳しくみていきましょう。

他の文書もチラシも作成効率がアップする

ソフトの数が増えれば増えるだけ、費用もかかりますし、何より、それぞれのソフトが持つ「機能」を1から覚える必要があります。
Aソフトの「a」という機能が、Bソフトでは「b」という名前になっていたりしますし、見た目も全く異なるので、どこに何があって、どう操作するのか?Aソフト、Bソフト別々に慣れなければなりません。

大きな会社で、それぞれに担当者がいるのであれば良いでしょうが、地元の工務店の場合、一人何役もこなしている方が多いですから、慣れるのに、かえって時間を取られる羽目に陥ります。

特にデザイン系ソフトは、正式な文書作成には向かない面もあり、どちらも作成できるWord(ワード)を使うのが、おススメです。

ニュースレターとチラシの違いが明確になり、効果が上がる

ニュースレターとチラシは、販促ツールの仲間ですが、その目的はまったく異なります。
目的が異なるということは、見た目も内容も変える必要がある、ことは明白です。

実際、

  • チラシやイベント案内などはステキ、お洒落、かっこいいものにする
  • ニュースレターはアットホームな雰囲気にする

「見た目」と「内容」のメリハリが、良い相乗効果を生み出します。

お客様に対して

かっこいい、センスのある、お洒落なチラシやイベント案内はいくらでも作れるのだけれど、
敢えて、じっくり長くお付き合いしていただくために、アットホームなニュースレターを送る。

というメッセージ性は、とても大事です。

これは、お客様に

お客様が望む、かっこいい、センスのある、お洒落な家を作るだけでなく、
家を引き渡した後も、困ったことやメンテナンスの相談などのお付き合いも気軽に気楽にできる工務店である

といった、イメージを与えます。

また、チラシとニュースレターは、目的は異なっても、会社としての一貫性も保たせなければなりません。
会社のキャッチコピーやロゴを共有するのはもちろんですが、案内の内容なども、その都度、コピペや挿入で済みますので、Word(ワード)だけで作る便利さは、他のツールに及ばないでしょう。

Word(ワード)と他のツールを併用した場合の、面倒さについて

文書を作成するのに最も適していて汎用性が高いのが、Word(ワード)です。

一方、チラシを得意とする様々なソフトは、文書の挿入は可能であっても、文書もまた「図形として認識する」のです。
そのため、移動や変形などは自由度が高い反面、文章をはめ込むのが、かえって面倒な場合が多々あります。

チラシに文章は必要ないのでは?とお思いの方へ

チラシには、最低限の言葉を入れるだけで、文章は必要ない、と思っている方も少なくないかもしれません。
が、高額な商品である家づくりにおいては、イメージだけで勝負できるのは、長い時間をかけてブランド化してきたハウスメーカーだけです。

地元の工務店が、チラシで効果を出すためには、適切な言葉をチラシにもきちんと散りばめる必要があります。
そのことについても、後述しますので、ぜひ、お読みください。

トライ&エラーが簡単にできる

工務店のチラシは、作って配布したら終わり、ではありません。
大事なのは、その後の、効果測定です。

  • どんな文言が効果が高いのか?
  • どんな写真が効果的なのか?などなど

自社でWord(ワード)を使ってチラシを作成すれば、トライ&エラーが簡単にできます。

ただし、ここで申し上げているのは、あくまでも、使うソフトはWord(ワード)がいいですよ、とおススメしているだけで、センスが悪くても良いから、何が何でも自社でデザインしてください、と言っているわけではありません。

センスの良さは、こればっかりは、すぐに身に付くものではありませんから、
「貴社のターゲット層にピッタリのデザイン」を、インターネットなどから、センスの良いものを、お借りしましょう。(無料で商用利用OKのもので、センスの良いものがたくさんあります)

勘違いしてはいけないこと

センスの良いチラシ=受注獲得、ではありません。

デザインだけでは、人は来ない

ここからは、前述した「チラシには文章は必要ないのでは?」とお思いの方に、証拠のチラシをご覧いただきます。

下のWord(ワード)で作成したイベントチラシをご覧ください。

イベントチラシではあるのですが、意外とたくさんの文字情報が必要なんだなと、思われたのではないでしょうか?

デザインは、確かにパッと目を引くために必要な要素です。
が、現実に、このイベントに行ってみようかな?と思わせるのは、文字(文章)の力だということがわかると思います。

工務店にも使える文字情報のチラシ

もう一つ、別のチラシも見て頂きましょう。
こちらは、英会話教室のチラシなので、ほとんどが文字情報ばかりです。

こんなタイプは、工務店には関係ない!と思われるかもしれませんが、
たとえば、自社が進めている工法の説明などを一枚の紙で説明する際には、文字情報が必須です。

デザイン自体は、マネする所はないですが、文字情報をどう見せれば良いのか?という気付きにはなるかと思います。

もちろん、これもWord(ワード)で作成しています。

工務店チラシはWord(ワード)で無料でデザインできるのまとめ

工務店は、高額な家づくりという商品を売っているので、どれだけお客様から信頼されるか?が大きなポイントになります。

だからと言って、知名度を上げるため、デザインも印刷もすべて外注にまかせ、何万部も刷ったチラシを撒くというのは、コストを垂れ流すだけです。

一方、アナログの時代は終わったとばかりに、チラシを一切、撒かず、SNSだけに頼ってしまうのも、せっかくのチャンスを逃しています。

効果的なチラシを作成し、売れ続ける工務店になるためには、やるべきことは、昔も今も同じで、
とことん、トライ&エラーを繰り返していくことこれしかありません。

にもかかわらず、最近、大量に刷ったチラシを、1年も2年もかけて、新聞折込にしている会社をよく見かけるようになりました。

効果があって、折込しているなら良いのですが、
「そうじゃないんですよ。実は、アップアップなんですよ。」
という臭いがプンプンするんです。

知りもしないのに、何故?そう言い切れるのか?
それは、「チラシを撒きはするが、トライ&エラーという発想がまったくない会社」だということが、そのチラシから見えるからです。

お客様は、こういうことに、とても敏感です。
とは言え、無理してコストをかけすぎれば、会社をつぶしかねません。
ぜひ、コストを抑えて、今後も売れ続ける工務店への道を進んでください。

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