工務店経営の状況はそれぞれ異なるでしょうが、年々、厳しくなっていることだけは確かです。
- このまま、工務店経営を続けていけるのか?
- 続けたとしても、売り上げや利益は確保できるのか?
という不安をお持ちの経営者さんも少なくないでしょう。
そこで今回は、
- まず、工務店経営の課題を明確に認識し、
- 売上や利益をどうやって確保していくのか?
について、考えてみたいと思います。
工務店の課題は、なんと!10個もある
現在、工務店の課題は、
- 安定した受注を確保する
- 人材不足に対応する
- コストアップを極力抑える
- 品質を維持する体制を作る
- 安全管理義務を怠らない
- 法令遵守は絶対条件
- 顧客への対応は迅速に行う
- めざましく進化する技術に対応する
- 資金繰りでつまづかないようにする
- 激化する競争に勝つ
とざっと10個もあります。
それぞれ、細かく見ていきましょう。
安定した受注を確保する
地元の工務店だけでなく、大手のハウスメーカーとも対抗せねばならず、安定した受注を確保するのは難しくなってきています。
その背景には、新築着工数の減少や、材料の価格高騰、不景気感などがあります。
人材不足に対応する
人材不足は、この業界に限ったことではありませんが、どうやって確保すべきか?は大きな課題の一つです。
現場を支える職人の数は減っていく一方で、人材を育成するにも、時間がかかります。
コストアップを極力抑える
材木や設備機器など、ありとあらゆるものが値上がりしています。
また、コストだけを見て、販促費を減らしてしまうと、自分で自分の首を絞めてしまいます。
品質を維持する体制を作る
前述した、人手不足や材料費のコストアップなどから、今までと同様の品質維持ができにくくなってきています。
また、言うまでもなく、品質を落とせば、消費者は離れていきます。
安全管理義務を怠らない
苦しい状況の時ほど、事故などが起こりやすくなります。
どんな状況でも、安全管理は基本としなければなりません。
法令遵守は絶対条件
法令遵守は、基本中の基本です。
顧客への対応は迅速に行う
「工務店は、返信や対応が遅い」というお客様からのクレームは、少なくありません。
返信や対応は、「スピーディーに」「やりすぎかなと思うぐらい」行いましょう。
めざましく進化する技術に対応する
ありとあらゆる技術がめざましく進化をとげています。
こうした進化していく技術は、即座に取り入れる必要はありませんが、知っておくことは、とても大切です。
資金繰りでつまづかないようにする
長く経営されてきた方には、ある程度の「資金繰り」がスケジュールされていますが、
たとえば、「後継者が新社長になった」「新しい事業を始めた」などの場合には、資金繰りが難しくなるケースがありますので、資金計画と管理を適切に行いましょう。
激化する競争に勝つ
激化する競争に勝つためには、価格競争から抜け出し、独自のサービスや差別化が必須です。
また、ご自身が考えておられる差別化は、きちんと消費者に伝わってこそですから、伝え方にも工夫が必要です。
どうやって売上と利益を確保していくのか?
工務店経営における課題は、常日ごろから実感されていると思いますので、「解決策はあるのか?」「どうやって売り上げと利益を確保していくのか?」という点についても考えてみましょう。
解決策として挙げられるのは、
の3つです。
それぞれ具体的に見ていきます。
情報収集
情報収集は、インターネット、業界紙、新聞、テレビなど、様々な媒体から行い、柔軟に対応していくことが大切です。
特に、工務店経営課題の
- 安全管理
- 法令遵守
- 新しい技術への対応
に関しては、最初の「情報収集」が非常に大切になります。
得た情報から想像力を働かせることで、
社内ルールと教育
社内ルールと教育に関して、改めてチェックし直してみましょう。
特に、工務店経営課題の
- 人材不足
- コストアップ
- 品質
- 顧客対応
に関しては、スタッフや職人、仕入れ先などに最大限の協力求める必要があります。
そのため、
など、できることは徹底的にやっていきましょう。
販促・事業拡大
販促・事業拡大の目的は、
ことにあります。
上記の3つが実現できさえすれば、
- 安定した受注
- 資金繰りでつまづかない
- 競争に勝つ
ことは、非常に簡単だと言えます。
ただし、過去の20年間と、これからの20年間は、お客様自身の価値観も変わっていきますので、
自社にとって正しい戦略を選ぶ必要があります。
また、地元工務店は、地域も状況も会社ごとに大きく異なっていますので、他社の成功事例に振り回されないようにしなければなりません。
たとえば、新築着工数の減少+材料費高騰+不景気感から、リフォームやリノベーション事業に乗り出す工務店は多いですが、新たにリフォームやリノベーションに取り組む場合には、「ターゲット」の明確化と「自社の棚卸」は、必須になります。
リフォームやリノベーションは、範囲が非常に広いため、自社の客層をしっかりと定めることが重要です。
工務店経営の課題と利益を確保する方法のまとめ
工務店経営において、これからも利益を確保し続けるためには、今ある自社の課題をしっかりと見極め、解決していく必要があります。
一般的には、工務店の経営課題は10個ありますが、それぞれの工務店によって、課題の大きさや逼迫度合いは異なります。
また、現実的な工務店経営においては、すべての課題は密接に関係していますので、優先順位をつけながら行動をおこしていきましょう。
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