工務店こそホームページを分析した方が良い理由

ホームページとの連動

質問です。

  • ニュースレターを毎月送っている。
  • 自社には立派なホームページがある。

上記の2つがYes!なら、

  • ホームページの分析を適宜行っている。

これにも、Yes!と胸を張って言えるでしょうか?

「いや、どちらかというと微妙だな・・・」

そう思われた方は、今からでも遅くありません。

ぜひ、一緒にホームページの分析を行っていきましょう。

ホームページの分析に必要なツールは?

まず、ホームページの分析に必要なツールについてです。

通常は、

  • Googleサーチコンソール
  • Googleアナリティクス
  • Googleタグマネージャー

の3つを使うとか、使わないとかの話があると思います。

が。

現場仕事がすべての工務店にとっては、必要なツールは、Googleアナリティクスだけでいいんじゃないか?と思います。

Googleアナリティクスとは?

Googleアナリティクスとは、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。

アクセス解析というと、

「あぁ、アクセスがどれぐらいあったか?調べるやつね」

と思われるかもしれません。

が。

Googleアナリティクスはそこまで単純ではなく、中身を知れば知るほど恐ろしくなるほどのものなのです。(←あくまで、後藤の感想ですが)

確かに今までは、アクセス解析などアナログ仕事の工務店には今一つピンと来ないこともあったと思います。

が、世の中の流れ的に、老若男女が皆、スマホを利用していることを考えると、やはり、今後、Googleアナリティクスの解析はやった方が良いのは間違いありません。

しかも、Googleアナリティクスは、2023年の7月で完全に古いバージョンから新しいバージョンに切り替わることになっており、ある意味、今がチャンスなのではないか?とも思います。

ちなみに、Googleアナリティクスのバージョンについて簡単に説明すると

  • 古いバージョン(ユニバーサルアナリティクス・・・通称UA)
  • 新しいバージョン(Googleアナリティクス4・・・通称GA4)

と呼ばれています。

実は、このUAとGA4は、データ解析のプロが、

「UAとGA4は、まさに別物と言ってもいい!」

そう宣言するほどで、解析できる内容がガラリと変わっています。

一番大きな差異は、

  • UAがセッション中心であったのに対し
  • GA4は、顧客中心になったことです。

ここで、「ムムム、セッションってなんだ?」となった方のために簡単に説明します。

アナリティクスにおけるセッションとは?

少々強引ですが、わかりやすく例えてみます。

お店の西側から一人のお客さんが入ってきましたが、すぐに出ていきました。

このことを「セッション」と呼びます。

お客さんは一人だったので、1セッションと計測されます。

ところが、このお客さん、出て行ったと思ったら、今度は東側のドアから入ってきました。

この場合、UAでは、2セッションと数えます。

一方、GA4では、同じお客さんが出入り口を変えただけなので、1セッションのままです。

上記の例は、正確な描写ではありませんが、とりあえずUAとGA4の違い、ぼんやりイメージできたでしょうか?

顧客中心という視点が工務店にもたらすもの

上記の例は、GA4のほんの一部を解説しただけですが、実は、

この「顧客中心」という視点は、アナログ仕事の工務店にも大きなメリットがあるのです。

たとえば、

「ホームページを見ている人が使っているデバイス(端末)は何か?」

ということも、GA4では知ることができます。

今の社会状況からすれば、

モバイル(スマホ)>デスクトップ(パソコン)>タブレット

の順番だろうな・・・というのは予測はできますが、

  • 「どのデバイスからのユーザーが一番、熱心にページを見てくれているのか?」
  • 「コンバージョン率(成約率)が高いのは、どのデバイスのユーザーか?」

というようなことまで、可視化できるのがGA4です。

ここで言うコンバージョン率(成約率)は、見学会の申し込みをしてくれた、問い合わせをしてくれたなど、自社で決めたホームページ上でのゴールのことです。成約率=新築やリフォーム受注ではありませんので、ご注意ください。

つまり、

  1. 誰もがスマホを持っている時代。
  2. だから、スマホ向けコンテンツを充実させよう。

という発想(ある意味、思い込み)では、間違うかもしれない・・・ということです。

現実に、GA4を見て、

スマホよりもパソコンで見ている人の方が、熱心であり、コンバージョン率も高い

のであれば、スマホ向けコンテンツの充実よりも他に、優先的にやるべきことがあるかもしれないのですから。

自社にフィットするお客様を見つけよう

工務店は、高額な住まいを取り扱っています。

だからこそ、営業には手間がかかります。

そうした営業コストを、どこまで抑えるか?

その一つが、工務店のニュースレターでした。

営業マンが毎月訪問するかのように、ニュースレターが訪問し、万が一、その気がないお客様にはニュースレターのストップをお願いしておく。

これだけでも、自社に合わないお客様を無駄に追いかけなくて済みます。

ですが、ニュースレターの紙面には限りがあります。

だからこそ、ホームページを利用します。

ただ、ホームページは作っただけでは、何も機能しません。

せっかくホームページを作ったのならば、それをデータという形でとことん利用してこそ意味があります。

これにより、ニュースレターもホームページもどちらも、優れた住宅営業マンにすることができます。

実際、地元工務店は、多くの営業マンを抱えることはできません。

ただ、今やれることの中から、最大限、できることをやる。

これしかないのです。

たとえば、集客一つとっても、

「ネコでも犬でも何でもいい。誰でもいい。とにかく、集客しまくれ!」

このやり方が、絶望的なことは、工務店さん自身が一番よくわかっていることでしょう。

なぜなら、自社にフィットしないお客をどれだけ集めても、営業の手間だけかかって終わり・・・だからです。

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