ニュースレター5月号を発送しました。

工務店のホームページのそれ、やばくないですか?

ホームページを作る

現在、ホームページをお持ちの工務店さんにお尋ねします。

「そのホームページの所有者はどなたですか?」

もし「当社のホームページなんだから、当社に決まっているだろう」と思った方には、次の質問をさせて頂きたいと思います。

  1. そのホームページのドメイン会社はどこですか?
  2. そのホームページのサーバー会社はどこですか?
  3. ドメイン会社に入るためのログインパスワードはご存じですか?
  4. サーバー会社に入るためのログインパスワードはご存じですか?

ドメイン会社とサーバー会社のログインパスワードは、ホームページ編集のためのログインパスワードとは違います。

もし、上記の4つの質問に答えられない場合には、ホームページの所有者は「当社だ!」とは言い切れないのです。

これはちょうど、新築のカギをお施主様には渡したが、所有権の登記はしないまま・・・という状況と似ています。

それとも、貴社は「マイホームに暮らせているのだから、それでいいですよね?登記なんてしなくても。きっと、多分、問題は何も起こらないでしょうから」とお施主様に説明しているような工務店なのでしょうか?

あり得ないことを、やられているのです

つまり。

上記の1~4までの質問に答えられない工務店さんというのは、マイホームで考えれば、あり得ないことを、自身のホームページでやられているのです。

そこで、最低でも知っておくべきホームページの仕組みについて、今回は記事にしておこうと思います。

工務店が勘違いするホームページのイメージ

まず、ホームページという物のイメージです。

私たちの目に見えるものは、実際に公開されたホームページのみ。

そのため、デジタルを苦手としている工務店経営者さんの場合、ホームページに必要なのは中身だけ!と思い込んでいる方もいらっしゃるようです。

ですが、そのイメージこそが、大きな間違いなのです。

下記の図をご覧ください。

ホームページは下記のような仕組みになっています。

図を見れば、一目瞭然だと思いますが、ホームページには「ドメイン」「サーバー」「HP編集ツール」の3つの要素が必要で、それらをつなげて初めて、ホームページとして公開できるのです。

しかも、この3つの要素には、それぞれロックがかけられています。

つまり。

ホームページを完全に自社の所有にするためには、この3つの鍵、すべてを渡してもらう必要があるということです。

ホームページの保守管理費用を払うのはアリ

もちろん、3つの鍵をすべて渡してもらったからと言って、自社で何でもやれ!と言っているわけではありません。

基本、ホームページというのは、継続的に(裏側の部分を)メンテナンスし、ハッキングされていないかを調査したり、サーバーを最新の状態に保つなどということも必要です。

そういう意味においては、ホームページの保守管理費用として、プロに毎月の支払いをすることは悪いことではありませんし、それを選択するしないは、各工務店の自由です。

が、ここで問題視しているのは、ホームページの納品時に、それら3つの鍵は、ちゃんと渡されていたか?という点です。(もしくは、きちんと説明されていたか?)

特に、ドメインの鍵、サーバーの鍵は、非常に重要です。

なぜなら、これがないと、最初にお話しした通り、工務店のホームページは、所有権が工務店側に完全に移転されていないということになり、最も大切な切り札を他社が持っているということになるからです。

実際、

  • 現実にかかるドメイン料金やサーバー料金(が安価すぎるので)知られたくない
  • 他の会社に乗り替えられたくない

と言う理由で、鍵を教えなかった会社もありましたので、もし、記事を読んで、ものすごく不安になった方は、即座に契約書を確認されるのが良いかと思います。

まとめ

工務店は、はっきり言って、ホームページにおいては素人です。

ですから、プロに丸投げが一番ラクなのですが、ホームページが工務店経営に関わってくることを考えれば、ある程度の知識は持っておくのが良いと思います。

本来ならば、デジタルのプロであるホームページ制作(管理)会社の方が、アナログな工務店に対し、しっかりと手厚い説明をし、トラブルがないよう、必要なことはすべて書面で提出しておくべきなのですが、昨今は担当者の出来が悪いことも少なくありません。

ぜひ、お気をつけくださいませ。

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