工務店のホームページにお決まりのもの。それがブログです。
ところが、この工務店ブログ。途中で止めてしまっている所が結構多いんです。
何故か?
それは、工務店のブログは必要なものだけれど、緊急課題ではないからです。
ただし、緊急課題ではないからといって、忙しさにかまけ、ネタ探しに疲れ、1ヶ月、2ヶ月、1年、2年と放置してしまうと、営業ツールとしてのホームページ(せっかく費用や手間をかけて作ったホームページですよ?)の威力を自ら目減りさせ続けることになります。
工務店ブログがホームページに必要な理由
そこで、まずは、ブログが何故?工務店のホームページに必要なのか?ここを考えてみましょう。
実は、工務店が緊急課題ではないと判断している「ブログ」ですが、それは、工務店側の発想でしかありません。
家を建てたい、リフォームしたい消費者にとって、「ブログ」がないホームページなんて、クリープのないコーヒーと同じです。←たとえが古いですが、他に思い浮かばなかった・・・
実際、SNSやホームページから集客した消費者の多くは、「ブログ」も必ずチェックします。
何故か?
ランチに行くお店をスマホで探すような世代(時代?)は、よ~くわかっているからです。
どれだけ、検索結果1位で出てきたとしても、そして、その会社のホームページがどれだけ立派だったとしても、その会社が本当に、今現在も、元気かどうか?(信頼できるか?どうか?)はわからない・・・ってことを。
つまり。
工務店ブログをチェックする最大の理由は、「この会社、大丈夫なんかな?」なんですよ。
なのに、1ヶ月も1年も、2年も、放って置いて、消費者が安心する(納得する)わけありませんよね?
工務店ブログは消費者のために書く
上記のことから、一つ見えてきたことがあると思います。
それは、
工務店ブログは、最終的には受注につなげるために書くものですが、取り組む時には、必ず、消費者のために書く必要がある!ということです。
正直言えば、ずっとブログを書き続けるのは、かなりしんどいです。
やらなきゃならないアナログ仕事もたくさんありますし。
ですが、消費者は家づくりのこともリフォームのことも、何もわからないんです。何もわからないからこそ、何も知らないからこそ、変な業者に引っかかったりもするわけです。
だからお尋ねします。
そういう人たちを少しでもなくしたい!あるいは、できるだけ幸せな家づくりをして欲しい!という気持ちがあなたには、あるでしょうか?
もし、答えがYES!ならば、あなた自身の中に、ブログネタはいくらでも転がっていますし、そうした想いを簡単に伝えることができるのがブログなのです。
ホームページとブログの差は何か?
ここまで読んで、こう疑問に思った方もいらっしゃると思います。
「伝えたいことは、ホームページに掲載してあるのだから、それをまたブログに書く必要ないのでは?」と。
確かに、ホームページには貴社の理念や、施工実績や工法についての説明がしてあり、魅力的な言葉が散りばめられていると思います。
ですが、ホームページに書いてある内容は、ある意味「建前(工務店だけに(笑)」みたいなものです。
だから、消費者は、こう思っています。
「建前」はわかった。でも、「本音は?」(本当のところは?)と。
きっちりとした仕事をしている貴社にしてみれば、「どんだけ疑うんだ?」と思うかもしれませんが、それが、消費者と言うものです。
家づくりは、カフェやレストランで食事するのとはわけが違います。
金額も大きく異なりますし、実際に試してみて、気に入らなかったらもう付き合わない・・・なんてことはできません。
だからこそ、徹底的に、自分が納得いくまで貴社のことをしらみつぶしに調べます。
つまり「ブログ」は、NHKの番組の「100カメ」みたいなもの・・・と言えるかもしれません。
表面だけでは見えてこない、貴社の奥にあるもの。
たとえば、社長の人柄だったり、OB様に対する付き合い方だったり、家づくりへの情熱だったり、そういうものが垣間見えれば見えるほど、消費者は貴社のファンになっていきます。
インスタとブログの差は何か?
また、ブログの更新は今一つだが、インスタなどのSNSで頻繁に更新しているから、問題ない!と思っておられる工務店さんもあるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
なぜなら、SNSとブログでは、大きく違う部分があるからです。
その違いとは・・・、SNSに対する消費者側の感覚です。
ぶっちゃけ、SNSは、流し見るものです。
たとえば、インスタの場合、SNSユーザーがフォローしているアカウント数というのはマチマチですが、10~300ものアカウントをフォローしている人が半数です。
ご存じだと思いますが、フォローしたアカウントからは、ガンガン情報が流れてきますので、これが10~300もあるとなれば、どうしたって流し見る形にならざるを得ません。
一方、ブログの場合、あっちのブログ、こっちのブログと、10~300もの記事を読んでるんだよ!なんて人、皆無だと思います。
つまり、SNSとブログでは基本的な立ち位置が異なっているため、使う目的もそれに合わせる必要があります。
流し見るのが大前提のSNSの場合は、貴社のSNSを気に入ってもらい、ホームページへ誘導するのを目的にします。
一方、ブログの場合には、ホームページへ来た人を、さらに虜にすることを目的にします。
ニュースレターとブログの違いは何か?
貴社に興味を持ってくれた方を、さらに虜にする。
ここで、アレ?と思った方、いらっしゃいますか?
そう、これ、何かに似ていますね?
そうなんです。
ブログの目的と、アナログなニュースレターの目的は、ほぼほぼ同じです。
ですが、どちらもそれぞれ、異なるメリットとデメリットがありますので、そこを上手に生かしつつ使い方を整えていきましょう。
わかりやすいように、チャートを作りました。
このチャートを見て、それぞれにメリットとデメリットがあるのがわかると思います。
ですが、どちらのメリットも活かし、どちらのデメリットも軽減させる方法があることにお気づきでしょうか?
そう。「ニュースレターとブログ」は、連動させてしまえばいいんです。
実は、これをやると、良いことが2つあります。
それは、
- ブログネタを新たに探す手間が省け、
- ニュースレターとブログにより相乗効果が期待できます。
要するに、ニュースレターもブログも大事な営業ツールなので、それらを上手に使うことさえできれば、強固な受注へのルートは少しずつ出来上がっていくというわけです。
まとめ
せっかく作ったホームページと工務店ブログ。
あっさりと止めてしまう所が多いことに驚きます。
忙しいかもしれませんが、これこそが営業活動である!という認識さえあれば、どんなことをしたって、時間は作れるはずです。
確かに、デジタルの世界はスピードが速いです。
でも、それは、努力なしにスピード受注できるという意味ではありません。
結果を出すためには、デジタルと言えどもコツコツ地味な努力が必要です。
ここ、お間違えのないよう。
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